この記事では、NVC(ノン・バイオレント・コミュニケーションエクササイズ)非暴力的コミュニケーションについて書いています。
会社の同僚や上司、彼氏や彼女、旦那さんや奥さんに対して、不満があったり嫌なことがあった時、つい口論になってしまうことってありますよね。
あなたが相手との関係を、もっと良くしたい。仕事や生活する環境を、もっと良くしたい。それは非常に大切なことです。
ただ、人はイライラしていると言葉に嫌みを含めた感じの攻撃的なコミュニケーションを取りがち。
あなたのイライラは、相手に伝わります。しかも、イライラしてない相手にまで伝わってしまいます。
例えば、Aさんにイライラしている場合。イライラを隠しながらBさんと話しても、そのイライラはBさんに伝わります。
そうすると、どうなるでしょう?
仲が良くて何でも話せると思っていたBさんから、次第に距離を置かれてしまうことがあるかもしれません。あなたは孤立していく一方です。
少し思い返してください。
あなたはイライラしながら、知らず知らずのうちに攻撃的なコミュニケーションを取っていませんか?
以下で紹介するトレーニングを実践すれば、イライラのないコミュニケーションを取れて、きっと良好な人間関係を築けます。
イライラを抜け出すには仲間(家族や恋人・友達)が必要
イライラを抜け出すためには、周りの支えや人間関係が重要です。
それなのにも関わらず、身近な親しい人間にイライラを向けてしまうため、その状況を脱出できない悪循環になってしまいます。
だからこそ、大切な家族や恋人、友達に愛想を尽かされる前に何とかしましょう。
人間関係のイライラをなくすNVCトレーニング
人間関係のイライラを減らす、効果的な4つのテクニックがこちら。
- 観測
- 他者観察
- ゴシップチェック
- イリテーション
1. 観測
寝る前に、他人から受けた自分への批判と、自分の批判を思い出してメモをしてください。
その後、全ての主観的な思いを含めた表現を、客観的な表現に置き換えます。
これをできるようになると、感情と事実を分けて考えられるようになり、嫌な気持ちを引きずることがなくなります。
寝る前にやるのが重要。他人や自分への批判を客観視した状態で、記憶を書き換える作業が必要になるためです。
主観の入った批判の例
他人から受けた自分への批判 | 上司が会議中に攻撃的な発言をしてきた。 |
自分の批判 | 自分の考えをバカにされた。 |
「攻撃的な発言をしてきた」は、あなたの主観です。
「バカにされた。」もあなたの主観です。

会社でイライラしてる人って、だいたいコレ。自分の思い込みや好き嫌いの感情が入ってるんですよね。
主観を全て排除した客観的な批判の例
他人から受けた自分への批判 | 上司が会議中、自分に向けて声のトーンを下げて発言をした。 |
自分の批判 | 言いたいことを言えなくて、しどろもどろになったから。 |
人に批判されたり攻撃されたと思った時、自分が感じた事を、相手がやった事と混ぜてしまうことがよくあります。
2. 他者観察
バス停でも駅でも、どこでもいいです。5分間まわりの人を観察しましょう。
誰でもいいので1人か2人を決めて、その人について考えます。



気分が良さそうだなぁ。最近、何かいいことでもあったのかな?
観察して湧き出てきた思考の中で、事実はありますか?
髪が黒い。黒い帽子を被ってる。黒い服を着てる。黒い靴を履いている。
これらは、客観的な事実です。
なんかモテなそう。
これは、あなたの評価。(事実かもしれませんが)
私たちがイライラするのは、客観的事実に対して自分で評価してしまうからです。
きれいな人が、自分を見て笑ったとします。



美女に笑われた。気持ち悪いと思われた。
美女が笑ったのは事実。気持ち悪いと思われたは、あなたの主観が入った評価です。
事実と評価は別。評価は可能性のうちの1つにすぎません。
事実と評価を切り分けられると、評価は可能性のうちの1つにしかすぎないので、イライラがなくなります。
イライラがなくなれば、他人に対して暴力的なコミュニケーションをすることもなくなります。



イライラする感情は、可能性のうちの1つだと思えば、そんな感情に囚われないで生きられる!
3. ゴシップチェック(会社の噂話なども含む)
芸能ニュースや会社内の不倫話など、ゴシップ記事に興味を持ってしまった時の自分を想像してください。
- どんな気持ちになった?
- どう感じた?
- どういった感情を満たしたくて、そのゴシップに惹かれたのか?
例えば芸能人の話題の場合。週刊誌が特定の人に、お金の関わった黒い人脈があるんじゃないかと書いたとします。
それを聞いた時、あなたはどんな考えになりますか?



やっぱり芸能人って、何か悪い繋がりとかあるんだなぁ。
なぜ、あなたは、そのゴシップに興味を持ったのか?
成功してる芸能人は、悪いことをしていると思いたかったから。
悪いことをしていると思いたかったのは、なぜなのか?



自分は悪いことをしてない。だから、お金を稼げないんだ。
つまり、人がゴシップに触れるのは、自分の現状を正当化するためです。
自分のネガティブな部分、都合の悪い部分を正当化して現実逃避するためにゴシップに惹かれるんですね。
自分が惹かれるゴシップをチェックすれば、自分のネガティブな部分や、受けいれられていない部分を発見できるということ。
最近だと、アンジャッシュ渡部さんの不倫報道を見ていませんか?
自分は結婚もできないし、いい人との出会いもない。でも、佐々木希レベルの女性でも浮気されるんだから仕方ないよね。
だから、恋人もいないし結婚の予定もないけど、自分は浮気もされてないからマシなんだ。
佐々木希さんの結婚生活が落ちている様子を見ることによって、まだ幸せを掴めていない自分は大丈夫なんだと安心したかった。
だから、ゴシップ記事を見ていたんじゃないか?そんなゴシップ見てる時間があるなら、さっさとパートナーを見つける行動をした方がいいと気がつけます。
- ネガティブなゴシップには、自分の欲望が反映される。
- ネガティブな感情と、しっかり向き合わないといけない。



ゴシップは、自分の闇を写す鏡!
4. イリテーション
あなたが誰かに、イライラして発言してしまっとことを思い出してください。
そして、その発言を丁寧な言葉に直して、もう一度相手に話します。
疲れてる夫や、夜遅くまでゲームをしてる子どもに。



いつも何で寝るの遅いの!
こう言うと、イライラの感情が入っていますよね。



もっと睡眠時間を取って体を大切にするって話したでしょ。今日は早く寝ようって言ってたのに、まだ起きてるから心配なの。
乱暴な発言を置き換えるだけでなく、その背景にある感情と理由も丁寧に説明することを心がけます。
人は怒っていると、そういったことを省いてしまいがち。
感情が昂ると、上手く説明できなくって言葉が短くなるのは、そのためです。
仕事が上手くいかない時。そのイライラを解消したり、発散できないまま家に帰るのはよくありません。
そのイライラは確実に誰かへ、特に親しい人へと向けられます。
よく耳にする、「仕事が忙しくて、家族の時間が取れなかったから家庭が崩壊した。」
実際はこうです。
- 仕事などで受けたイライラを、そのまま家に持ち帰る。
- イライラを奥さんや旦那さん、子どもや恋人に向ける。
だから、家庭が崩壊したんです。
もちろん、時間が取れなかったのも原因の1つかも知れませんが、元を辿っていくと不満やイライラが家族に伝わり、関係が悪くなっていったからでしょう。
まとめ
というわけで、あなたが生きる上でイライラには、全くいいことはありません!
下のリンクをクリックかタップで、記事内に飛びます。